食事について
犬を健康に長生きさせるためには、栄養バランスを考慮した食事を心がけましょう。最近では、高品質なフードが手軽に買えるようになりましたが、犬が欲しがるだけ与えてはいけません。
肥満は、様々な病気を引き起こします。愛犬にあった食事の量、回数を与えることが大切です。
犬は肉食動物
犬は、雑食のように思えますが、もともと肉食動物です。
犬の体の構造は、肉や骨などを消化するのに優れており、反対に、野菜や穀物類の消化は、人間よりも劣ります。
このような体の仕組みを生かし、生の肉を中心としたローフードと呼ばれる食餌を与える飼い主がアメリカでは広まっています。
ドッグフード事情
ドッグフードにも歴史があり、時代と共に変わってきています。
昔は、市販のドッグフードを与えているだけでした。その後、オーガニックな素材を使ったフードとサプリメントを組みあせた食餌が主流になり、最近では、上記に書いたローフード(生食)を与える飼い主が広まりつつあるそうです。
長生きするようになると、人間と同じように生活習慣病を患う犬が増えてきます。そのため、犬の食餌に対する見方も変わってきているのです。
ドッグフードの種類
ドッグフードは、ドライタイプ・セミドライタイプ・缶詰の三種に分かれます。
・ドライタイプ
ドライタイプは、最もポピュラーなフードです。価格もお手ごろで長持ちするので飼い主にとっては、便利です。
・セミドライタイプ
水分量が25〜35%のものをセミドライタイプと呼びます。
・缶詰
犬が最も喜ぶフードです。賞味期限に気をつけて、開封したら早めに使いきり、開けたものは冷蔵庫で保存しましょう。
自家製のフードを与えるときの注意点
味付け
自分で調理して作る場合、ついうっかり味付けをしてしまいがちです。犬に必要な塩分は1%程度です。
栄養バランス
犬が欲しがるものを与えすぎないように、栄養バランスの整ったフードを与えましょう。日本の小型犬は、リン・タンパク質を過剰に摂取している傾向にあります。リンの取りすぎは、歯周病を引き起こします。
自家製で作るときの食材例をピックアップしてみます。
タンパク質
牛肉、鶏肉、内臓類(レバー、腎臓、腸)。
野菜類
ピーマン、にんじん、かぼちゃ、大根、さつまいも、きゅうり、キャベツ、ブロッコリーなど。
くだもの
バナナ、リンゴ、梨、桃、ぶどう、スイカなど。
炭水化物
米、玄米、ナッツ類(ひまわりの種、くるみ、アーモンド)。
犬に必要な栄養素
たんぱく質
犬の体を構成するほとんどの部位が、たんぱく質をもとに作られます。人間と同じように必要不可欠な栄養素です。
脂肪
ビタミンDを体内の取り入れるために必要な栄養素です。
炭水化物
エネルギーの源になります。意識して摂取する必要はありません。
ビタミン
犬は、ビタミンCを体内で作ることが出来きます。また、ビタミンAは、肉類などから補うことが出来きます。
ミネラル
ミネラルが不足すると、骨や体液に影響を及ぼします。煮干などを砕いて、フードに混ぜて与えてあげるといいでしょう。
犬が食べられないもの
ネギ類
ネギ類には、赤血球を壊す働きがあり、食べると貧血・下痢・嘔吐などを引き起こします。
調理や加熱しても働きが変わらないので、サラダやハンバーグなどの料理のときにも注意が必要です。
チョコレート
チョコレートに含まれるテオプロミンという物質が中毒を引き起こします。中毒になると、嘔吐・下痢・痙攣・発作などの症状が現れます。
大量に与えなければ死に至ることはありませんが、甘いものは、虫歯や肥満の原因になるので厳禁です。
甲殻類
えびや蟹などの甲殻類も、犬は食べられません。
しいたけ
消化不良や嘔吐を引き起こします。
小麦・とうもろこし
アレルギーの原因となる場合があります。
食事の回数と量
食事を与える回数は年齢によって変わってきます。
生後3ヶ月まで・・・一日4回。
生後6ヶ月まで・・・一日4回。そのうち半分は、少なめに与える。
生後6ヶ月〜1歳・・・一日2回。
1歳以上・・・一日1〜2回。犬種によって変わります。
食事の適量
犬種や年齢によって、適量は変わりますが目安として知っておいたほうがいいでしょう。
適量の目安として計算しやすいのは、体重の2〜3%の量を与える方法です。ただし、これは成犬の健康な犬に限られます。
犬の様子を見ながら、肥満にならない程度に調節しましょう。
栄養不足によるトラブル
犬も栄養不足から、様々な病気にかかりやすくなります。
深刻な病気にかかる前に、犬の様子から栄養不足を回避したいものです。以下に、栄養不足による犬の症状を紹介します。
・ゲップをする・おならが出る・息がくさい
・被毛にツヤがない、毛が抜ける
・フケ、ノミがつきやすい・体をかゆがる(皮膚炎)
上記のような症状が出たからといって、必ずしも栄養不足であるとは限りません。ですが、頻繁に見られるようだったら、獣医師に相談して食事内容を改善してみましょう。
